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ぴあのらま

11,24せたがや区ペット同行避難訓練 その1・5

引きのばしてすみません。
まず、これをご覧ください。

写真、奥の建物は一般のマンションです。間に広めの道路があります。すぐそばに公園があり、
小学校から徒歩圏内に1軒動物病院があります。(そこの獣医さんは東京都獣医師会所属なのでこの同行避難の件をご存知かもしれないが、お見えにはなっていませんでした。)
ブルーシートのつないでる紐の先のフェンスは、ボール運動のためのグラウンドなので、非常に高さがあります。フェンスの向こう側は一般道路、環八に抜ける道路なので、小学校の傍にも関わらず、比較的車はスピードを出すところで、それなりに事故もあるところです。
訓練にしろ、非常時にしろ、驚いたペットが飛び出せば交通事故が起こる可能性大な箇所でもあります。
このグラウンドは建屋はなし、水飲み場?があるくらいで、日よけも何もありません。

11,24せたがや区ペット同行避難訓練 その1・5_e0218870_1404774.jpg


ブルーシートを地面に敷き、ななめに別のブルーシートで雨よけにしている。支柱はなしでグラウンドのフェンスとサッカーゴールを利用しています。
ここに、ペットの入ったケージを置き、非常時には飼育するのだそうです。

ちなみに、犬も猫も一緒。
(もしもハムスターとかモルモットとか、爬虫類とか、インコとかの鳥とか、あるいは亀や金魚はどうするのでしょう?ハムスターは小さいから飼い主と一緒でいいよ、ということになったら、別れていないといけない飼い主さんからクレームが出ませんンか?そうしたら、そのクレームは誰がどうやって解決するんですか?)

ブルーシート、それを敷く土地(つまり山野小学校第2グラウンドの一部?)、例えば雨よけにする時の紐などは提供してくれるそうです。
それを設置するのは飼い主たち。(これはよしとしましょう、是非はともかく)
又、飼い主たちはきちんとそこで飼育していくためのグループを作り、トップを決め、運営していくのだそうです。
ちなみに、行政からの非常時の物資の中に、ペットの物資はありません。
3日、いや、5日、自分たちで生き延びてください、と、通常の避難訓練マニュアルにはそうあるはずです。
3日たち、5日たちました。自分たちの持参のものはなくなり、配給される自分たちの食糧をペットに分けて、自分たちは食べるものもろくに食べずに、はい、5日生き延びました。
で?支援物資の中にはペットフードも犬や猫に呑ませる水もないわけです。

東日本大震災の際、避難所に最初にペットフードが届いたのは、1週間後、民間ボランティアの手によってだったかと思います。
阪神大震災で初動が遅かったが為に多くの命が失われた、その教訓を民間保護団体はふまえて学習していたのです。多くの反省をもって同じことを繰り返さんとの思いで動いてくれたのです。
311以降、多かれ少なかれ、被災動物保護のボランティアにも関わり、情報も集めていますから、非常時に行政に色々望むのは無理、行政も出来ることと出来ないことがある、それはわかっています。
ましてや、1頭でなく、多頭であれば、まず避難所に連れていくのも例えば猫であれば本人たちが歩いて行くわけではありませんから、飼い主がひとりで何匹連れて行けるか?それを考えた時、3頭だな、と私は思いました。リュックで1頭、カート型キャリーに1頭、そのカートにキャリーをくくりつけて1頭で3頭。
そういう心づもりがあるので、うちにはソフトキャリーでリュック型が2種(ただし先日アンシャルに1つはネット部分を破壊され、修理が必要。ww)、大き目バリケンが1つ、前のこが使っていたやや不調な部分があるが使用可能なハードキャリーが1つ、カート型ソフトキャリーが1つ。ショルダータイプのソフトキャリーがひとつあります。
徒歩での移動を考えてソフトキャリーが多かったわけですが、最近アンシャルのがむしゃらな出たい要求にソフトキャリーのネットが負けてしまい、改造を使用かと考えていました。

ところで、今回の同行訓練のチラシには、同行するペットとともに、ケージを持参、とありました。
ケージ?キャリーの間違いではなくて?
現場に行ってみて、ブルーシートを見て、ああ、と思ったものです。(予想はしていたので、ぎりぎりまでハードタイプのいざとなればケージのかわりくらいにはなるバリケンで連れて行こうかと。しかし、これは現実的ではありません。ここ最近の私は足を痛めていて、バリケンを持って歩くのは少なくとも山野小学校までの道のりは遠すぎるのです。(非常時には意地でも歩きますがね。)
そこで、正直ブルーシートにキャリーを置いたまま何かをするようなことになったら、その時点で見学に切り替えようと考えていました。結局、お話だけだったので、例えば別にケージを持参するようなことをしなくてすみましたけど、もし、幾ら避難訓練だと理解していても、重い思いをして持っていっていたら、頭にきていたかもしれませんね。(苦笑)

福島や岩手、宮城の311以降のあの惨状を少しでも知っているペットの飼い主ならば、このブルーシートを見て、すぐに状況を察したのではないでしょうか。

すなわち、避難所では「ペットは人間と離される。(これはある程度いたしかたないのは飼い主もわかっている。)」そして、「ペットのいる場所は屋外、ペットの個人的な状況(病気がある、精神的に弱い、犬である、猫である、室内しか知らない、他の犬にほえる、犬を知らない猫である、その他多くの事情)はその場合いっさい考慮されない。」であろう。

上記の件について、避難所の備蓄にペットフードもペットシーツもいっさいない、ということよりも、これについては戦慄を受けたことでしょう。
私や主人のように、ああ、やっぱりね。やっぱり、家が崩壊しないかぎり、火災などに合わない限り、最低限でも雨つゆをしのげる状況であれば、避難所にはペットを連れて行かない。福島や東北の事を知っている私たちは、勿論家に残しては行かない。家族を残していくくらいであれば、私たちも避難所には行かない、家に残って、何も支援が来なければ一緒に死ぬ。そのくらいの覚悟はできているはずです。

そして、行政のご意見や奨励も私たちと同じ意見なのです。

すなわち、出来る限りペットと一緒に自宅に残ってくれるのが望ましい。
例えば、保健所の職員が非常時に集まれるとは限らないので(当り前のことですが)出来る事は少ないので。

という。

11月24日に渡された世田谷区独自の作成の同行避難マニュアル?にもそうとれる記載がありました。

でも、ここで疑問がひとつ。
初動はそうでしょう。確かに。人間が先、というのも理解できます。
(それで遠慮していた飼い主がいくつも苦渋の選択をして、ペットを失ったのですが)
でも、その後は?
支援物資が回り出し、復興に向けて動き出す、その後は?
何もビジョンが見えてきません。
保健所の人たちが集まらない。
津波で流されてもいず、地震からも助かり、もしくは何も問題なく助かっていて、ではずっとその後のビジョンはないのでしょうか?
少なくとも、この日私には何の展望も見えてきませんでした。


さて、例えばブルーシートに代わるものはないのか、と少し前向きに考えてみました。
そうだ!ここは小学校、運動会などの時に使うテントが沢山あるはずよね。

いや、それはきっと第一グラウンドと校舎と体育館のある人間のみの避難所で、例えば外での炊き出しだのなんだのに使われて、「ペットのためになんか使うテントはありませんよ」とでも言われてしまうんだろうなあ。と想像しました。






民間でない、公的機関が主催する同行避難訓練に参加したかったのは、主催者側がどのくらいのことを「しなければ」と考えているか、どの程度のことなら「出来るのか」を知りたかったからでした。

その目的は達成できました。

参加して得た答えは、行政には頼らない、避難所には行かない、ペットを守る事が出来るのは、飼い主の自分だけ。もしもどうしても頼るのなら民間団体。

それが、私の出した答えです。


たぶん、その2に続きます。
by 911pianorama | 2013-11-30 02:02 | 被災動物
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