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ぴあのらま

以前のものより転載・初シェルター

震災から3ヶ月半たち、余震も随分減りましたが、
現地ではまだ色々な物事が現在進行形です。

このブログでも被災動物の情報を少々載せましたが、
それ以来、それほど動いていないのが現状です。
理由といえば、幾ら想像をめぐらしても政府の後手後手が原因かと思います。

ともかく、まだ生きてるこたちはいるのだから、
あーだこーだ言ってないで、助け出して欲しい。
そればかりです。

尽力されているもうーすさんのブログには、最近の牛舎の写真が載っていました。
前に行ったときには数は減っていても(餓死してます)牛たちは生き残っていた。
それが、蛆すらハエすらいなかったようです。
残るのは、骨と毛だけ。


年齢も年齢ですし、頭もよくはありません。
何がいいか悪いかなんて感情的にしか決めれない。
だから、少しでも出来ることを、と情報の収集、物資の支援、などの後方支援を
するようにしてきましたが、
自分の周りの状況が現在落ち着いているため、
福島県田村市にある、動物保護団体「にゃんだーがーど」の福島シェルターに
2日間お手伝いに行ってきました。
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にゃんだーの朝は10頭あまりいるわんこのお散歩から始まる、というので
なんとかそれに間に合わせたいと思いましたが、
幾ら始発で行っても無理。
それでも地元の私鉄の始発から乗り継いで、新幹線で郡山、
そこから乗り換えて駅からタクシーで、朝9時過ぎには到着。
案外近い。
そこは大越町といって、こんなに風光明媚で綺麗なところです。
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ここは福島原発から40キロくらいの場所。
10キロも行けば、もう警戒区域なのです。
3月12日からは、このあたりも屋内退避勧告が出て、
1週間は屋内に居ざるをえなかったそうです。
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そんな場所に拠点をかまえているのは、被災して精神的にも肉体的にも疲労している動物たちを
なるべく元の環境のまま預かりたい、その一心でこちらを借りたそうです。
敷地も広いので、わんこが吠えても気になりません。
匂いやゴミにも気を使い、ゴミ処理場に自分たちで持ち込んでいるそうです。
随分空き家になっていた古い民家を借りてシェルターにしているため、
手弁当で動物の世話をしながら人間も動物も住み心地を良くしようと頑張っています。
つい最近は大工さんのボラさんが来てくれ、シャワールームも出来ました!
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こちらは母屋、かなり古いですが、一般的な農家の仕様ですね。
こちらには台所、物資置き場、そして猫部屋があります。
瓦は震災で落ちてますが、ご近所さんも皆そうですが、瓦不足でブルーシートで
応急処置がしてあるまま。

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こちらは人間棟です。
ボランティアさんが泊まれる部屋、にゃんだー隊長とシェルター長の部屋、
トイレ(ちゃんとウォシュレット!!)、居間(食事するところ)があります。
写真の奥にいるのはジローさんかな?もちろん、被災犬です。
おとなしいいいこです。
結構暑い東北の夏。
紫外線よけを貼ってくれてますが、それでもかなーり暑かった!
私の帰った日に、網戸がつきました…。(悔しい)

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家の前のビニールハウスを使った、わんこたちのおうちです。
このこたちは、基本外で飼われてきたこたちです。
ケージにいるより、こうやってお外にいられるのはいいよね。
ここの場所以外にも数匹あちこちにつながれています。
わんこたちは、基本、朝晩ちゃんとお散歩に行きますよ。

猫は残念ながら完全に放し飼いというわけにいかないので
ケージ飼いです。
この辺のこたちは、予防注射や血液検査を定期的にしているわけではなく
ほとんどのこが避妊手術をされていません。
現に保護されてから出産というケースも当然あります。
大きな団体では検査も避妊手術もしてしまうケースもありますが、
それこそケースバイケースで、飼い主さんがわかっていて了承してくださる場合もあれば
飼い主さんの判明していない場合もあります。
そのため、シーズンを迎えてしまったこは人間棟の女子部屋や、居間にいたりします。
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このこは女子部屋にいるあーちゃんです。
普段はケージですが、ドア閉めてお部屋に開放してあげることもあります。
いいこだし懐っこい子。夜中に騒いでくれてありがとう。(笑)
あ、居間にいる王子の写真がない!
でぶキジですっごく可愛いんです。
甘噛みが痛かったけど。(笑)

猫部屋のほうは、調子くずしているこ、脱走するこ、色々います。
ちょっと風通しが悪いので、なんとかならないかねー、と話していました。
窓もあけて扇風機ばんばんしてましたが・・・。
このこは猫部屋のシャオ。大きいです。
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こんな風にそのこの注意書きが書いてあったり、気になったことは
ちゃんと伝えられるようになっています。
なかなかボラさんの人数が少ないときめ細かいケアが出来にくく、
そこが課題のようです。
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猫部屋にいる何匹かは飼い主さんがわかっていて、
動物を飼える環境になったら迎えにきてもらえるこもいますが、
飼い主さんがやむおえず飼育放棄していたり、
探しているけど飼い主さんが判明していないこもいます。
成猫は10歳以上のこたちが多く、この年齢では人間で言うとシニアです。
このこたちは体つきも大きく立派ですので、きっと可愛がられていたに違いないと思いますが…。

子猫もいます。
ぴーぴーぴーぴー鳴いてて可愛いったら!
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いっちょまえのちっちゃい爪もかわいいし!
片手に乗りますがもうじっとしてないので、ケージのお掃除ができません!
ドジな私は危うく脱走されるところ。あー、手際が悪いったら、自分!
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子猫用のカリカリをもう食べています。
5匹中、2匹はもう里親さんは決まっているもよう。
他に乳児が3匹。
子猫というよりおまえはコオモリか?!というまっくろこにゃん。

皆、元気で育ってほしい。

むこうに行って何をお手伝いしたか、といえば、
初めてだし、そんなに役には立てなかったと思います。
何せ、わんこの散歩もましてや中型犬とか初めてだし。
ひたすら洗い物やら、おさんどんやら、洗濯やらをしてました。
次回いつ行けるかわからないけど、次回はもう少しはちゃんと出来るかな。

わんこの散歩は、皆に教えてもらってやりました。
おっかなびっくりでも、わんこのほうが賢いし。
近くの避難所にいらしてて、ご自分のわんこをここに預けていらっしゃる方が
毎日朝夕散歩に通ってきてらっしゃいます。
もうこの方がいないと大変、というくらい心強いボラさんです。
この方にも色々教えていただきました!ありがたかったです。

2日目の午後、このこが保護されてやってきました。
たぶんオスっこなので、埼玉から1週間休みをとってボラに来ていた、
美女調理師さんが、茶々丸と命名。(仮名)
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このこのいたのは30キロの警戒区域近辺。
水溜りの泥水を飲んでいたそうです。
車を降りておやつの焼きカツオを差し出したら、
隊長の指まで齧ったそう。
ペットキャリーの中にごはんを入れてあげたら、自分からキャリーの中に入っていったそうです。
寂しかったんだね。
おなかのあたりはがりがりです。
ぴあのと同じくらいか、もっと小さいのか。
少なくとも1ヶ月以上は栄養状態が悪いわけですから。
飼い猫かノラなのかもわかりませんが、人馴れはしてるようでした。
にゃんだーに着いてすぐフロントライン。
ケージにうつしてあげて、しばらく隔離です。
ずっと野太いかすれた声で鳴いていたけど、少し時間がたったら落ち着いてもうこんな。
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安心したのかな。

保護されたこたちは、いったん安心して沢山ご飯を食べるようになっても
1週間位してから体調を崩すこが多いそうです。
茶々丸も大丈夫だといいのですが…。

ちょうど私のいたときに、1週間前くらいに保護されたフレンチブルドッグの黒いこが
母屋の土間にいました。
くちびる?に大きい腫瘍があって、ごはんも食べにくいし、お水も自力ではのめなくてこぼれてしまうので、シリンジというスポイトのようなもので、口に入れてあげると
それはもう沢山美味しそうに飲んでくれます。
保護された時このこは、がりがりもいいくらいひどくあばらが見えるようだったといいます。
私の帰る日、ちょうど獣医さんがいらして、伊達市の獣医さんの元で2週間入院できるようになり、
出発しました。
様子見て腫瘍も切ってもらえるそうです。
そうするとご飯が食べれるようになるね。

帰りに仙台に寄って、ゆっくりしてから帰りました。
東京はもちろんそうなんですが、仙台駅周辺はもうほとんど普通です。
多少修理や工事は目に付くといえばつくという程度。
お店の閉店時間も以前よりは縮小してるっぽいですが、
生活に支障はなさそうです。

でも、動物はもちろん、人間もまだまだ渦中です。
自分の出来ること、少しでもいいから気にすること、
それだけでもいいんだなあと思いました。

しかし、もっと体力ないとダメだわ、私は。(←結論はそこかもしれない。哀)

記・2011年6月27日
by 911pianorama | 2011-06-27 22:48 | 被災動物
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猫のぴあのの思い出と、猫たちとの日々をメインに。

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