人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ぴあのらま

11,24世田谷区ペット同行避難・雑感

えー、色々な事があるとついつい開店休業になるこのブログですが、
今年になって、ああいう事やこういう事も起こり、
私としても思うところとか意見とかもあるんですが、
まあ何をやっても色んな人はいるし、
真剣にやればやるほど意見は分かれるものですし、
それを嫌と言うほど再認識した年だと言えるかもしれません。

まあこちらも婆あですし、足も今年になっていためちゃったし、老父はいるし、
やれることには限りはありますが、
今まで通りに、やれることをやっていく、というスタンスは変わりません。

11,24世田谷区ペット同行避難・雑感_e0218870_2041278.jpg


というわけで、同行避難訓練です。

ちなみにこれも入れて5回に分けて書いていきましたが、
結局同じことを書いています。
長い文章苦手な方は。1個の記事だけ読んでくださるといいかもです。(オイオイ)

私は世田谷区民ですが、子供が小さいうちは、舐めるように見ていた
広報誌せたがやも、最近はほとんど見てません。見る暇がないと言ってもいいかも。
今回の訓練の事を知ったのは、こちらの方のブログでした。

「野郎猫千太組」
http://yaroneko.blog55.fc2.com/

重要なことを発信してくださってありがとうございました。
おかげさまで貴重な体験と、そして確認ができました。

昨年の第1回の砧中学校での訓練も直前にツイッターで知りましたが、
昨年はともかく被災動物系ボラと、身内のあーだこーだで。
その日は予定がぎっしり、で行けませんでした。
ですから、今回の事を知り、その日の予定がたまたまなかったことで、
他の予定を入れないようにしていたのです。

結果、実りはなかったけど、実りはあった、とでもいいましょうか。

ともかく、これからだな、という事を感じました。
レポート中にも書いてありますが、いい方向に激変しない限りは私は同行避難はしません。
家に住めなくなった場合、ぎりぎりまで家でなんとかし、
出来ない場合は他にどうするかということを最近考えています。

尚、一時避難については別です。
その場合の最低限の用意として、

各個体にマイクロチップ装着、登録済み
各個体の迷子札、首輪の裏に個体情報、飼い主情報をある程度記入。
各キャリーに名札(飼い主情報、および個体の名前)をつける。
人数分のリードを持参する。

まではしていました。
他に最低限(特にフードとウエットティッシュなどの用意)のものを一緒にしょえるようにのリュックの用意。

今回の訓練で、今まできちんと認識しておらず、これは必要だからやらなくては、と思ったのは、
小林先生のお話で、スマホと手帳に各にゃんこの個体情報を記入という、
(すみません、まだやっていません、)
それぐらいでしょうか。



さて、311以降、ペット用品の会社から、折りたたみとか簡易版とか、旅行に持って行けるとか、
というような防災のためにいかがですか?という品物も出てきており、
中にはこれはあってもいいなあというものもありました。

例えば、簡易版のケージ(一部布などで作成されているもの)
簡易版の猫トイレ
持ち運び用の食器

などなどです。
正直、簡易版のケージ(クレート?)は購入も考えていましたが、
今回の世田谷区のような野外むけではありません。
あくまでも人と一緒の避難所で使用するものですね。
世田谷区が提供してくれる野外のブルーシートの上では、絶対に無理な代物です。

いずれにしても、私はうちのこたちを野外に置きっぱにするつもりはさらさらないので、
そういう意味ではひとつ、試しに買っておくのはありかもしれませんが。



例えばそういうことに熱心ではないかもしれませんから、これはあくまでも例えば、ですが、
会場は山野小学校でなく、砧小学校。
砧小学校には、グラウンドのはずれに学童くらぶの建物があります。
もっともこちらの建物は砧小学校の高台から下る感じの場所にあるので、
もしかしたら地震でもたないかもしれません

仮にそこを使えるとしたら、本校舎からかなり離れているので、
わんこが鳴いてもそう問題ないかと思おいます。
建物のまわりは多少地面があったはずなので、屋外でつないでおくこともできるかも。
建物の中の様子を知らないのでなんともいえないですが、場合によっては、
何軒かは飼い主とペットが一緒に住むことはできるのかもしれません。

ただ、山野小の2グラもそうですが、
そうなると、避難所本部の、ペットのいない人たちとの交流は望めないかもしれません。
交流がなければ、誤解も生みやすい。
ただ煩い、危ない、などで、線引きして引き離すのが、結局マイナスになるのではないかと懸念が残ります。

人間側(という言い方も変ですが)の避難所についても、課題は沢山あるかと思いますが、
人間側の設備や運営と同時とは言いませんが、そう遅くなく(考えてる間に地震が来なければ、ですが)、
やはり人間と動物の共存は考えていってほしいと思います。

常に後回しにされる犬猫、動物たち。
しかし、世界の災害で、人と一緒に避難していく動物、
レスキューに率先して救助される動物たちの動画が
YOU TUBEにあがっています。

日本ではどうか?
311直後に、自衛隊隊員の足にしがみついている泥だらけの子猫の写真がネット上に出たことがありました。
当時、とてもそれを見て感激したことがありますが、
1年後、1年半後にもその画像がネット上に出て、いかにも最近見つかりましたという感じで
拡散している人もいて、元の画像、ソースはどこなのか、調べてみてもわかりませんでしたので、
いささか懐疑的にはなりましたが。
少なくとも不特定多数の方たちが、何匹もそうやって助けてくれたことは想像出来ます。
確か、自衛隊の方で、駐屯地で飼っていてくださり、
赴任先が変わった時も連れて行ってくれた方もいたはずです。

それでも、後日美談として報道されるようなことでも、災害時に絶対出てくることば。
こんなときに動物のことなんて。
今は人が先だろう。
アレルギーの子供がいるのに、避難所におけるわけないでしょう。
動物は臭いし、いたずらするし、第一子供を噛んだらどうするんだ。
動物にわけれる食べ物なんてないよ。

幾らでも出てきます。
予想できて、でも少しは回避できるか、緩和できることは、先に手筈ができるでしょう。
それには相互理解が必要。
動物嫌いの人にも、動物の許容範囲を知ってもらうことが必要なんです。

それが、最初からきっちり線引きして、飼い主(一応人間ですよね)すら、
他の避難所の人間と線引きされかねないような避難所を、最初からわかっていて運営するのはいかがなものか。

これは最初です。
いずれは、一緒に避難訓練をおこないます、

そんな言葉は一回として出てこない。

もしくは、一緒に避難訓練をしたいところですが、今はかないません。
なかなか諸事情が許しませんが、先行きはそうして行けるといいと思います。

という前向きな言葉もない。

避難訓練の際に、聞かされた言葉は、
避難所では動物の物資はありません。
先行きも見込めません。
提供できるのは場所だけです。(ブルーシートくらいは特別に用意しますよ)
設置や運営は飼い主でやってください。全て自助運営でお願いします。

行政や、避難所の運営側に頼るな。

ようはその一言につきます。

あー、税金払いたくなくなるな。




2011年の3月11日の震災から、1000日たとうとしています。
復興が進む中、いまだにまだ仮説住宅はそのまま、
借り上げ住宅もそのまま、地域の再編で、いまだに取り残されているペットもまだいます。


そういうことを見てきているはずなのに、それが生かされているとは思えません。

さらなる再構成をお願いしたいものです。

More
# by 911pianorama | 2013-12-04 16:23 | 被災動物

11・24世田谷区ペット同行避難訓練 その2

世田谷区世田谷生活保険課・危機管理室災害対策課・東京都獣医師会世田谷支部が作成した

「災害時にペットを守るために」

というA4判で6ページのパンフレットが全員に配られました。
世田谷区独自のそういう指針があるわけですね。

それを元に、まずは保健所の方が説明をされました。
11・24世田谷区ペット同行避難訓練 その2_e0218870_138157.jpg

順不同でしかも私の解釈になるかと思いますが、ご勘弁を。
●避難所ごとの地域中心の運営になる。保健所の職員は関与出来る余裕はない。
●原則、受け入れるペットは犬・猫などの小動物で、避難者に危険をおよばさない動物。
●ペットと飼い主は一緒にはいられない。ペットスペースは飼い主たちの自助で設置。
場所は避難所で提供するが、基本的に屋外。
山野小の場合では会場の第2グラウンドになる。
(第2グラウンドの環境については、その1・5に書いた通りです。)
●ペットを留め置くためのケージなども全て飼い主たちで準備。
(ケージを持っている、持っていないではなく、ケージを避難所まで持って行けるのか?という疑問はでないのだろうか?主催者側に。)
●ペットは登録され、番号で管理される。
●飼い主たちで自助グループを作り、飼育、運営に当たる。
●被災した動物の手当ては、東京都獣医師会所属の動物病院が救護所になる。
(各避難所に獣医、動物救護所はない)
●受け入れのペットについて、例えば犬の場合は狂犬病ワクチンをしていない場合は受け入れられない。
●動物たちのしつけなどがされていること。(無駄吠えをしない、トイレなど)
(でも、どんなにいいこでも、人間と同じでストレスでほえたりする子は当然いますよね。そういうこははねられちゃうのか?)
●避難所では、人への支援物資はあっても、ペットの支援物資はない。自前で用意。
(自前でどこで用意するのでしょう。持ってきたものがなくなったら。)

11・24世田谷区ペット同行避難訓練 その2_e0218870_1595043.jpg

保健所の方は真摯に熱心にはお話くださいましたが、
どうも全体像が見えてきません。
大変失礼な話かもしれませんが、今回いらっしゃったスタッフの方たちは、ペットを飼っていらっしゃるのか?もしくは過去には経験があるのか?もしくはそういうことを調査なさったのか?そして、実際に東北などに行き、災害現場や、被災動物のシェルターをご覧になったことがあるのでしょうか?
実際には訪れていなくても、そういう事柄を調べたりしていらっしゃるのでしょうか?

つまり、お話の内容が現実的には役に立たないのではないか、と感じたのです。
もうひとつ、全て「犬」のみを基準として考えているようにも見受けられました。

さて、続いて、東京都獣医師会から、「成城こばやし動物病院」の小林先生が
補足および、ご説明をしてくださいました。

11・24世田谷区ペット同行避難訓練 その2_e0218870_147829.jpg

小林先生を私は失礼ながら存じ上げませんでしたが、さすがに小林先生のお話は現実的に感じました。
被災時にペットとやむなく別れてしまった時の事を考えて、マイクロチップなどの情報をきちんとしていく、という事に加えて、スマホや携帯などに、ペットの個別情報を入れておく、ということも推奨されていました。
確かに、充電の問題さえなければ、それはやっておくにこしたことはありません。

(ただ、先月私のI-phoneは、頭脳がいかれて中身をリカバリーされてしまいました。データ全てパーです。パー!!なので、それだけでは心配。やはり、紙の媒体も必要、ということで、手帳にも記入するようにしたいと思いますが。)


いずれにしても、日ごろからのしつけ、と言っても、人間でも子供でもそうですが、個体差があります。
うちも、訓練時に脱走の危険性の少ない、人や犬に対してあまり警戒心のない、かつ本人がストレスをうけにくいのではないか、ということでさくやを連れていきました。
少なくとも、最初少し鳴いたくらいで、後はずっとリュックの中でおとなしくしていましたから、「そういう風なこだといいですね」といわれました。又、最初からいたおとなしいチワワちゃんもほめられました。

しかし、そんなこばかりではないですよね。
そんな子の方がすくないかもしれない。
でも、人間のうるさいがきんちょよりは、ずっとお利口で静かな犬猫もいるんですよね。

そういえば、さくやを入れたリュック型のキャリーはやけに注目を集めていました。
非常時に逃げるさい、両手をあけることを考えたら、リュックと思うのですが。
(獣医さんの待合室で以前、ラブの飼い主さんに、リュックっていいわねえ、と言われました。ラブじゃしょえないもんね。)


ところで、その1・5のブルーシートの雨よけ付きブルーシートのペット置き場(いやな言い方ですが。我ながら)ですが、最初の説明の時に見せられました。
飼い主さんは殆ど同じ感想を抱くかと思います。

すなわち、ここではうちのこは無理だ。

お話では、今回の訓練の目的の一つに、避難所での限界を知る、ということだともお話されました。
こういう形でしかできませんよ、という。
なので、なるべく自分の住居で避難所には頼らないように、ということなのですね。

重複になるかと思いますが、それはわかります。
でも、きちんと飼育している、家族同様にしているペットがいるうちでは、当然そんなことは考えている。すなわち、災害がきたときに出来る最低限のことは準備しているので、出来れば、飼い主のほうだって避難所には行きたくないわけです。

だから、どうしてもいなければいけないとき、
火災が起きて、家が焼けた時、これが一番世田谷区では現実的な災害でしょう。
又、多摩川から近く、仙川、野川などの多摩川の支流がある地域では浸水も考えられます。
確かハザードマップでは、津波の被害はなさそうでしたが、こればっかりはわかりません。
福島のように、原発が破壊され、放射能のために避難、ということだって、ないわけではありません。
東京はどこの原発からもそれなりに近いのですから、考えない方が非現実的だと思います。
他にも危険は沢山あるはず。
そういった危険のために、


「どうしても避難所に行かなくてはいけないとき」


を想定して、同行避難訓練を考えていただきたいものです。
現実に起きたら、機能するところが少ない、というのを前提にしすぎてやしませんか?

いくつものシュミレーションがあるはず。
ここが機能してなくても、あそこは機能しているかもしれない。
それこそ、5日たったら、自衛隊が入るかも、各国の支援隊がくるかも、他地域の民間ボランティアが集まるかも。
少ない準備期間と少ない実地日、実地時間、少ない予算、色々問題点はあるのだと思いますが、まだ第2回です。ぜひとも前向きに、進化させていってほしいと思います。

小林先生は、世田谷区の動物関係の防災は、都内で一番遅れている、とおっしゃいました。
そんな中、この日の会場の山野小学校、避難所運営委員会はとても熱心なのだそうです。
ありがたいことです。
私も出来る限り、意見などを発信していきたいと思っています。



そのうえで、結論としては、現状でのままでのペット同行避難所ならば、雨風が自宅でしのげる限り、うちは避難所には行きません。
元々3にゃんを連れてはいけない、と思っていました。

まがりなりにも、少しは311の被災動物ボランティアをしていた経験から、
絶対ペットの手を離さない、と決めています。
自分が飢えても、何かはペットに食べさせます。まだ人間のモノの方が手に入りやすいでしょうから。



色々書きましたが、お忙しい中、ここまで地域や他のご意見をまとめて、訓練を実地に導かれたのは大変なご苦労があったことと思います。本当にありがたいことです。

でも、だからこそ、世田谷区として誇れるような、いつまでも都内で一番遅れている、と言われたままにならないでほしいと思います。

又、何か書き忘れた事を思いついたら書いてみようと思います。
長々と失礼いたしました。

More
# by 911pianorama | 2013-12-02 02:53 | 被災動物

11,24せたがや区ペット同行避難訓練 その1・5・5

先に意見を書いていたら長くなってしまって、訓練れぽにいきつかなくなってしまいましたあ・・・。

さて、この同行訓練ですが、

私は下調べなどあまり出来なかったので知らなかったのですが、
結局訓練とは言っても、概要の説明などのお話だけでした。
後は、その問題の「ブルーシート」を使用した様子を見てイメージをつかんでもらう、ということでした。

11,24せたがや区ペット同行避難訓練 その1・5・5_e0218870_0342720.jpg

前項でも触れましたが、会場は第2グラウンドで、本会場からはまったく離れています。
どのように離れているかというと、本会場の方からは全く見えません。
ペットの関心のない方は、第2グラウンドで何をしているのか、わからないかもしれません。

たかが「訓練」、されど「訓練」
実際の避難時には、最初から第2グラウンドへペットと飼い主は行くのでしょうか?
飼い主も、避難所での登録など必要でしょう。

「人間が先」ですから、まずペット連れだろうがなんだろうが、きっとどこかに誘導されてそこで待機になるでしょう。その時、「世田谷区の保健所の職員が必ずしも避難所近くに住んでいる、仕事をしているわけではないから、いない」わけですよね。

だから、ペットを連れた飼い主の面倒は見れないから自前でみてね、というわけです。

はい、わかります。自前でみますよ。

じゃあ?避難所のメインで「近所には住んでないかもしれないけれど、リーダーシップをとるためにやってきた避難所の担当?」は、そのあたりの事はきちんと把握しているのでしょうか。

動物を連れて、本校舎の方には入れないということで、最初からさくやを人に預けることは考えていない私たちは、そちらを見学していないので、指揮系統に関しての認識が間違っていたらすみません。先に謝って置きますね。

もちろん、地元自治会の方、避難所運営委員会の方たちは、災害時に何をおいても避難所に駆けつけるのですよね?そういう方たちが実際の避難所をまわすことになるかと思います。

その場合、その方たちが把握していなければ、その方たちの裁量ひとつで、天国にも地獄にもなります。

想像されるのはこうです。

「ペットと一緒だと、ここには入れないよ!先にペットの方を預けてきて!」と言われて、ペットを預けるところを探しに行きます。当然ながら何もありません。どこに置くの?どこに預けるの?心配で離れられない。
家族なり知り合いがいれば、場合によってはいったんひとりが手続きなり登録なりをしておいて、一人が外でついていることは可能でしょう。
まあたらいまわしになることは間違いないのではないでしょうか?
その挙句に、こんなときに「犬や猫のことなんて」かまってられないよ!何言ってるんだ!」とそしられる。
たまりませんな。

よくて、一時的にペット連れがまとめたスペースに留め置かれる。それから、2グラに移動。

悪い想像ばかりしていても仕方ないのですが、つまり、同行避難訓練を今回はまだ最初だから仕方ないとしても、一般避難者と一緒にしないと、本番の時に(本番がなければ一番いいですが)一般避難者にもペットがこの避難所にはいるのだ、という認識ができないと思うわけです。

ペット同伴での避難では、一番にペット持ちの飼い主と、一般の避難者との相互理解が必要になるからです。

その間をとりもつであろう役割は、本来は行政の方がいてくれて初めて公平感が出てくると思うのですが・・・。
この辺はいかがなものか。

その1・5で申し上げたように、悲観的な内容しか見えてこない。
災害がいったん落ち着いた時に、次はどうするか?と言う時に、飼い主だけの自助メンバーだけでは決めたことの行使は難しいでしょう。

そのあたりが今回の訓練ではまったく見えてこないのです。
# by 911pianorama | 2013-12-02 01:03 | 被災動物

11,24せたがや区ペット同行避難訓練 その1・5

引きのばしてすみません。
まず、これをご覧ください。

写真、奥の建物は一般のマンションです。間に広めの道路があります。すぐそばに公園があり、
小学校から徒歩圏内に1軒動物病院があります。(そこの獣医さんは東京都獣医師会所属なのでこの同行避難の件をご存知かもしれないが、お見えにはなっていませんでした。)
ブルーシートのつないでる紐の先のフェンスは、ボール運動のためのグラウンドなので、非常に高さがあります。フェンスの向こう側は一般道路、環八に抜ける道路なので、小学校の傍にも関わらず、比較的車はスピードを出すところで、それなりに事故もあるところです。
訓練にしろ、非常時にしろ、驚いたペットが飛び出せば交通事故が起こる可能性大な箇所でもあります。
このグラウンドは建屋はなし、水飲み場?があるくらいで、日よけも何もありません。

11,24せたがや区ペット同行避難訓練 その1・5_e0218870_1404774.jpg


ブルーシートを地面に敷き、ななめに別のブルーシートで雨よけにしている。支柱はなしでグラウンドのフェンスとサッカーゴールを利用しています。
ここに、ペットの入ったケージを置き、非常時には飼育するのだそうです。

ちなみに、犬も猫も一緒。
(もしもハムスターとかモルモットとか、爬虫類とか、インコとかの鳥とか、あるいは亀や金魚はどうするのでしょう?ハムスターは小さいから飼い主と一緒でいいよ、ということになったら、別れていないといけない飼い主さんからクレームが出ませんンか?そうしたら、そのクレームは誰がどうやって解決するんですか?)

ブルーシート、それを敷く土地(つまり山野小学校第2グラウンドの一部?)、例えば雨よけにする時の紐などは提供してくれるそうです。
それを設置するのは飼い主たち。(これはよしとしましょう、是非はともかく)
又、飼い主たちはきちんとそこで飼育していくためのグループを作り、トップを決め、運営していくのだそうです。
ちなみに、行政からの非常時の物資の中に、ペットの物資はありません。
3日、いや、5日、自分たちで生き延びてください、と、通常の避難訓練マニュアルにはそうあるはずです。
3日たち、5日たちました。自分たちの持参のものはなくなり、配給される自分たちの食糧をペットに分けて、自分たちは食べるものもろくに食べずに、はい、5日生き延びました。
で?支援物資の中にはペットフードも犬や猫に呑ませる水もないわけです。

東日本大震災の際、避難所に最初にペットフードが届いたのは、1週間後、民間ボランティアの手によってだったかと思います。
阪神大震災で初動が遅かったが為に多くの命が失われた、その教訓を民間保護団体はふまえて学習していたのです。多くの反省をもって同じことを繰り返さんとの思いで動いてくれたのです。
311以降、多かれ少なかれ、被災動物保護のボランティアにも関わり、情報も集めていますから、非常時に行政に色々望むのは無理、行政も出来ることと出来ないことがある、それはわかっています。
ましてや、1頭でなく、多頭であれば、まず避難所に連れていくのも例えば猫であれば本人たちが歩いて行くわけではありませんから、飼い主がひとりで何匹連れて行けるか?それを考えた時、3頭だな、と私は思いました。リュックで1頭、カート型キャリーに1頭、そのカートにキャリーをくくりつけて1頭で3頭。
そういう心づもりがあるので、うちにはソフトキャリーでリュック型が2種(ただし先日アンシャルに1つはネット部分を破壊され、修理が必要。ww)、大き目バリケンが1つ、前のこが使っていたやや不調な部分があるが使用可能なハードキャリーが1つ、カート型ソフトキャリーが1つ。ショルダータイプのソフトキャリーがひとつあります。
徒歩での移動を考えてソフトキャリーが多かったわけですが、最近アンシャルのがむしゃらな出たい要求にソフトキャリーのネットが負けてしまい、改造を使用かと考えていました。

ところで、今回の同行訓練のチラシには、同行するペットとともに、ケージを持参、とありました。
ケージ?キャリーの間違いではなくて?
現場に行ってみて、ブルーシートを見て、ああ、と思ったものです。(予想はしていたので、ぎりぎりまでハードタイプのいざとなればケージのかわりくらいにはなるバリケンで連れて行こうかと。しかし、これは現実的ではありません。ここ最近の私は足を痛めていて、バリケンを持って歩くのは少なくとも山野小学校までの道のりは遠すぎるのです。(非常時には意地でも歩きますがね。)
そこで、正直ブルーシートにキャリーを置いたまま何かをするようなことになったら、その時点で見学に切り替えようと考えていました。結局、お話だけだったので、例えば別にケージを持参するようなことをしなくてすみましたけど、もし、幾ら避難訓練だと理解していても、重い思いをして持っていっていたら、頭にきていたかもしれませんね。(苦笑)

福島や岩手、宮城の311以降のあの惨状を少しでも知っているペットの飼い主ならば、このブルーシートを見て、すぐに状況を察したのではないでしょうか。

すなわち、避難所では「ペットは人間と離される。(これはある程度いたしかたないのは飼い主もわかっている。)」そして、「ペットのいる場所は屋外、ペットの個人的な状況(病気がある、精神的に弱い、犬である、猫である、室内しか知らない、他の犬にほえる、犬を知らない猫である、その他多くの事情)はその場合いっさい考慮されない。」であろう。

上記の件について、避難所の備蓄にペットフードもペットシーツもいっさいない、ということよりも、これについては戦慄を受けたことでしょう。
私や主人のように、ああ、やっぱりね。やっぱり、家が崩壊しないかぎり、火災などに合わない限り、最低限でも雨つゆをしのげる状況であれば、避難所にはペットを連れて行かない。福島や東北の事を知っている私たちは、勿論家に残しては行かない。家族を残していくくらいであれば、私たちも避難所には行かない、家に残って、何も支援が来なければ一緒に死ぬ。そのくらいの覚悟はできているはずです。

そして、行政のご意見や奨励も私たちと同じ意見なのです。

すなわち、出来る限りペットと一緒に自宅に残ってくれるのが望ましい。
例えば、保健所の職員が非常時に集まれるとは限らないので(当り前のことですが)出来る事は少ないので。

という。

11月24日に渡された世田谷区独自の作成の同行避難マニュアル?にもそうとれる記載がありました。

でも、ここで疑問がひとつ。
初動はそうでしょう。確かに。人間が先、というのも理解できます。
(それで遠慮していた飼い主がいくつも苦渋の選択をして、ペットを失ったのですが)
でも、その後は?
支援物資が回り出し、復興に向けて動き出す、その後は?
何もビジョンが見えてきません。
保健所の人たちが集まらない。
津波で流されてもいず、地震からも助かり、もしくは何も問題なく助かっていて、ではずっとその後のビジョンはないのでしょうか?
少なくとも、この日私には何の展望も見えてきませんでした。


さて、例えばブルーシートに代わるものはないのか、と少し前向きに考えてみました。
そうだ!ここは小学校、運動会などの時に使うテントが沢山あるはずよね。

いや、それはきっと第一グラウンドと校舎と体育館のある人間のみの避難所で、例えば外での炊き出しだのなんだのに使われて、「ペットのためになんか使うテントはありませんよ」とでも言われてしまうんだろうなあ。と想像しました。






民間でない、公的機関が主催する同行避難訓練に参加したかったのは、主催者側がどのくらいのことを「しなければ」と考えているか、どの程度のことなら「出来るのか」を知りたかったからでした。

その目的は達成できました。

参加して得た答えは、行政には頼らない、避難所には行かない、ペットを守る事が出来るのは、飼い主の自分だけ。もしもどうしても頼るのなら民間団体。

それが、私の出した答えです。


たぶん、その2に続きます。
# by 911pianorama | 2013-11-30 02:02 | 被災動物

11,24せたがや区同行避難訓練 その1

昨年、せたがや砧中学校で行われた第一回の「同行避難訓練」
予定があり、行けませんでした。
福島の現状を少しでも知っているものとしては、注意をしないではいられない。
今年は、と思いながら、そう毎日世田谷の広報を見ているわけにもいかず、でしたが、幸いなことにツイッターで拡散してくださる方がいて、知ることができ、予定があいていたので参加しました。
11,24せたがや区同行避難訓練 その1_e0218870_1313078.png

実はうちの指定避難場所としては違いますが、会場となった山野小学校はうちから徒歩圏内。
PTAの役員会で小学校内に入ったこともあります。
したがって、だいたいの雰囲気も分かっている場所でした。

うちからどのくらいかかる、というのもわかっていたので、3にゃん連れて行く気はありませんでしたが、
1にゃん連れて行くのならどのこか、ぎりぎりまで悩んで、ほぼくーさんの予定が、その1週間前にハナ動物病院まで車で行ったら、過呼吸気味になっていたので、直前にさーちゃんに変更。

オレンジのリュックタイプのキャリーをダンナがしょって、2人と1匹で参加。
11,24せたがや区同行避難訓練 その1_e0218870_1284942.jpg

受付開始時間を少し過ぎたあたりで到着。

山野小学校は、細い道路をへだてて、主に野球とサッカーなどに使われる第2グラウンドがあります。
なるほどな、と思ったのは終わった後ですが、まあはなから第2があるから、山野小学校でペット同行避難訓練が出来るのかもしれないな、と予想はしていました。
ちなみに、グラウンドだけ独立しているような敷地なので、少しの木立とフェンスがあるのみで、建屋はありません。ここに例えばペットだけ置く、ということになるようなら、これは問題外。でも、きっとそうなのだろうなと、これも予想していました。

ともあれ、到着したとき、まだ参加者はちらほら。
スタッフの姿ばかりが目立つ会場にはブルーシートがしきつめられ、説明ボードやチラシなどがありました。
11,24せたがや区同行避難訓練 その1_e0218870_13342100.jpg

11,24せたがや区同行避難訓練 その1_e0218870_1342311.jpg


受付は、避難の際に記入する予定の、受付票に、飼い主の名前住所など、ペットの種類などの詳細。
つい、さくやのことをラグドールMIXと書きましたが、ラグドールがわかるひとばかりでないので、細かく毛色などを書くべきでした。自分でもそういうものを用意しておくべき、と再確認しました。
その後、世田谷区の保健所の方から、細かい実際の避難所での扱い方などの説明を受けます。
説明をされている方たちは若い方が多く、質問する機会を逸しましたが、ご自分でペットを飼われているのかどうかはわかりませんでした。ただ、説明は丁寧でしたが、どうも経験不足のように思われましたので、そう思ったのです。
11,24せたがや区同行避難訓練 その1_e0218870_1403610.jpg

私たちが到着したとき、わんこが1匹いました。いや、2匹だったかな?
どうも猫は1匹らしい。何匹くるのかね?とダンナと話していましたが、結局猫は最後までうちだけでした。
うちのリュック型のキャリーと、さーちゃんがこの時少し泣いたのもあって、
周りの方やスタッフさんたちから猫だ猫だ、という声が聞こえました。
ちやほやされるのが好きなさーちゃんには本懐だったかもしれません。(笑)

受付から、お話が始まるまでの間に、マイクロチップのリーダーが置いてあるのをみつけて、
実際にやってみようと、さーちゃんをはかろうとしてみました。
11,24せたがや区同行避難訓練 その1_e0218870_143243.jpg

ダンナがとっさにキャリーの上から図ろうとしてみましたが、そりゃー無理だべと、結局私がさーちゃんを引っ張り出し(こういうときは、ほぼ脱走の危険のないさーちゃんならでは、です。それでも細心の注意は払いましたが)、リーダーを使ってみました。
11,24せたがや区同行避難訓練 その1_e0218870_14640100.jpg

うちは3にゃんともマイクロチップを入れています。
無事ちゃんと読みとる事が出来ました。
この時、リーダーを使っていた私たちのまわりに、やはり保健所の方たちが集まってみていましたが、
その時に確認されたのが、マイクロチップを入れただけでなく、ちゃんと登録していますか?ということでした。
確かに、チップは獣医さんで処置していただきますが、その後の登録は自分ではがきを投かんしないといけません。ここを忘れると、そちらに登録できないわけです。これは確かにきちんとチェックすべき項目だと思いました。
それと同時に、以前、マイクロチップリーダーを世田谷区は1台しか持っていないというのを聞いたことがあったので、そのことも聞いてみました。
まだ1台だそうです。
もちろん、獣医さんにあるリーダーの数は入っていませんので、実際はまだいくつもあるわけです。

というわけで、やいのやいのと、野次馬的に私らが楽しんでいる間に、10時半になり、同行避難訓練(のお話)が始まりました。
その時も、ペットはたぶん2わん、1にゃんのみ。
見学であろう方が何人か、そういう状態でさびしい人数でした。

疲れたので、続く。

11,24せたがや区同行避難訓練 その1_e0218870_1534552.jpg

え?かーさん、一挙にレポート書かないんですか?
お歳ですものねー。
私みたいにヤングじゃないし!


ふんだ。
# by 911pianorama | 2013-11-29 02:04 | 被災動物



猫のぴあのの思い出と、猫たちとの日々をメインに。

by 911pianorama
カテゴリ
最新の記事
以前の記事
RINK
フォロー中のブログ
タグ
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧